売上総利益率とは?粗利の稼ぐ力を見る収益性指標を解説

収益性指標

売上総利益率とは?

企業の収益力を見るとき、営業利益率やROEをチェックする人は多いです。
その前の段階で、本業の商品やサービスがどれだけ利益を生みやすいかを見るのが売上総利益率です。
売上高から売上原価を引いた、いわゆる粗利の割合を見ることで、事業の基本的な稼ぐ力を確認できます。

売上総利益率とは、売上高に対して売上総利益がどれくらいあるかを示す割合です。
売上総利益は、売上高から売上原価を差し引いて求めます。
つまり、商品やサービスを売ったあと、直接かかった原価を引いてどれだけ残るかを見る指標です。

この数字が高い企業は、販売価格に対して原価をうまくコントロールできている可能性があります。
ブランド力が強い企業や、高付加価値の商品を扱う企業では、売上総利益率が高くなりやすいです。
逆に、価格競争が激しい業界や原材料価格の影響を受けやすい業界では、売上総利益率が低くなることがあります。

売上総利益率が重要なのは、営業利益率の土台になるからです。
売上総利益率が高くても、販管費が重ければ営業利益率は低くなります。
一方で、売上総利益率が安定して高い企業は、本業そのものに強みがある可能性があります。
そのため、企業の稼ぐ力を深く見るときは、営業利益率だけでなく売上総利益率も確認したいところです。

また、売上総利益率は業種によって大きく違います。
小売業のように薄利多売の業種では低めになりやすく、ソフトウェアやブランドビジネスでは高めになりやすいです。
そのため、他業種と単純比較するのではなく、同じ業種の中で比較することが大切です。
収益性の出発点として押さえておきたい用語です。

計算式

売上総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100

または、

売上総利益率 = (売上高 − 売上原価)÷ 売上高 × 100

たとえば、売上高が100億円、売上原価が60億円なら、

売上総利益率 = (100億円 − 60億円)÷ 100億円 × 100 = 40%

となります。

目安

売上総利益率の目安は業種によって大きく異なります。
そのため、一律の基準よりも同業他社比較が重要です。

一般的には、

・高い:付加価値や価格競争力が高い可能性
・低い:原価負担が重い、または薄利多売の可能性

という見方をします。

投資での使い方

投資では、売上総利益率を見ることで、その企業が本業でどれくらい利益を取りやすいかを確認できます。
売上総利益率が高く安定している企業は、商品力やブランド力、価格決定力が強い可能性があります。

また、営業利益率とあわせて見ると理解しやすくなります。
売上総利益率は高いのに営業利益率が低い企業は、販管費の負担が大きいのかもしれません。
逆に、売上総利益率が低くても営業利益率を確保している企業は、コスト管理がうまい可能性があります。

まとめ

売上総利益率は、売上高に対して売上総利益がどれくらいあるかを見る収益性指標です。
本業の商品やサービスそのものの稼ぐ力を確認するのに役立ちます。
営業利益率の前段階を見る指標として重要で、企業の強みや価格競争力を考えるヒントにもなります。
業種差が大きいため、同業他社と比較しながら確認したい用語です。

関連用語

売上総利益
売上原価
売上高
営業利益率

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