CCCとは?お金が戻ってくるまでの日数を見る指標を解説

収益性指標

CCCとは?

企業分析では、利益率や売上高成長率だけでなく、お金の回り方を見ることも重要です。
売上が伸びていても、現金回収が遅ければ資金繰りは苦しくなることがあります。
そのようなときに使われるのがCCCです。
運転資本の効率を見る指標として、実務でもよく使われます。

CCCとは、仕入れてから現金を回収するまでに何日かかるかを示す指標です。
英語ではCash Conversion Cycleといい、日本語ではキャッシュ・コンバージョン・サイクルと呼ばれます。
在庫を持つ日数、売掛金を回収する日数、買掛金を支払うまでの日数を組み合わせて求めます。

簡単に言うと、商品を仕入れて在庫として持ち、販売し、売掛金を回収するまでの間、どれだけ資金が寝ているかを見る考え方です。
この日数が短いほど、企業は資金を効率よく回収できていると考えられます。
逆にCCCが長い企業は、現金が戻ってくるまで時間がかかるため、運転資金の負担が重くなりやすいです。

たとえば、小売業のように現金回収が早い業種ではCCCが短くなりやすいです。
一方で、製造業のように在庫保有期間が長く、売掛金回収にも時間がかかる業種ではCCCが長くなりやすいです。
そのため、業種ごとの特徴を踏まえて見ることが大切です。

CCCは、単に資金繰りを見るだけでなく、事業の効率性を見る材料にもなります。
在庫管理がうまい会社、売掛金回収が早い会社、買掛金の支払い条件が有利な会社は、CCCが改善しやすいです。
そのため、運転資本の効率を測る収益性指標として注目されます。

計算式

CCC = 棚卸資産回転日数 + 売掛金回転日数 − 買掛金回転日数

たとえば、

  • 棚卸資産回転日数 50日
  • 売掛金回転日数 40日
  • 買掛金回転日数 30日

であれば、

CCC = 50日 + 40日 − 30日 = 60日

となります。

目安

CCCの目安は業種によって大きく異なります。
そのため、一律の基準よりも、同業他社比較や過去推移を見ることが重要です。

一般的には、

・短い:現金回収が早く、資金効率がよい
・長い:現金回収に時間がかかり、運転資金負担が重い
・改善傾向:在庫管理や回収効率が良くなっている可能性

という見方をします。

投資での使い方

投資では、CCCを見ることで、企業の資金効率や運転資本の回し方を確認できます。
売上や利益が伸びていても、CCCが悪化していると、実は現金が回りにくくなっている可能性があります。
そのため、営業キャッシュフローとあわせて見ると理解しやすくなります。

また、棚卸資産、売掛金、買掛金の動きとセットで見ることも大切です。
在庫が増えすぎていないか、売掛金の回収が遅れていないか、買掛金の支払い条件が変わっていないかを確認すると、CCCの変化の理由が見えやすくなります。

まとめ

CCCは、仕入れてから現金を回収するまでに何日かかるかを見る指標です。
在庫、売掛金、買掛金の動きを通じて、企業の資金効率を把握できます。
短いほど一般には資金効率がよく、長いほど運転資金の負担が重くなりやすいです。
営業キャッシュフローや運転資本とあわせて確認したい、実務でも重要な用語です。

関連用語

運転資本
棚卸資産
売掛金
買掛金

コメント

タイトルとURLをコピーしました