有利子負債とは?
企業分析をしていると、「負債が多い会社は危ない」と感じることがあります。
ただし、負債にはいろいろな種類があり、すべてを同じように考えるのは正確ではありません。
特に重要なのが、利息の支払いが発生する負債かどうかです。
そこで確認したいのが有利子負債です。
有利子負債とは、利息を支払う必要がある負債のことです。
代表例としては、短期借入金、長期借入金、社債などがあります。
一方で、買掛金や未払金のように、通常は利息が発生しないものは有利子負債には含めません。
つまり、有利子負債を見ることで、企業が「お金を借りることでどれだけ負担を抱えているか」が分かります。
有利子負債が多い企業は、景気悪化や金利上昇の影響を受けやすくなります。
なぜなら、利益が減っても利息の支払いは続くからです。
一方で、有利子負債を上手く活用して事業を拡大している企業もあります。
そのため、有利子負債は単に多いか少ないかだけでなく、「返済能力があるか」「利益に見合っているか」を見ることが大切です。
計算式
有利子負債そのものの代表的な集計イメージは次の通りです。
有利子負債 = 短期借入金 + 長期借入金 + 社債 など
また、関連指標としてよく使われるのは次のような考え方です。
負債比率 = 負債 ÷ 自己資本 × 100
目安
有利子負債そのものに一律の目安はありません。
ただし、営業利益や営業キャッシュフローに対して大きすぎる有利子負債は注意が必要です。
インタレストカバレッジレシオが低い企業は、返済負担が重い可能性があります。
投資での使い方
投資では、有利子負債を営業利益、営業キャッシュフロー、インタレストカバレッジレシオとあわせて見ます。
利益が十分にある企業なら借入を成長投資に使えている可能性がありますが、利益が小さいのに有利子負債が大きい企業は財務リスクが高いです。
また、金利が上がる局面では、有利子負債の大きい企業は不利になりやすいです。
まとめ
有利子負債は、利息の支払いが発生する負債のことです。
企業の財務リスクや金利上昇への弱さを判断するうえで重要な用語です。
負債全体ではなく、有利子負債の中身まで確認すると、企業分析の精度が高まります。

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